AGSコラム

彼岸花(曼珠沙華)について

ヒガンバナ(彼岸花、学名 : Lycoris radiata)は、ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)ヒガンバナ属(Lycoris)の多年生の球根植物。毒性がある。曼珠沙華(マンジュシャゲ)とも呼ばれる。
お彼岸の頃に地中から突然花茎を伸ばし真っ赤な花を咲かせる。花弁は大きく反り返り、雄しべと雌しべが突き出している。開花後、晩秋から早春に細長い葉を茂らせて生育する。春には葉が枯れて、秋の開花までは地表には何も生えてこない。このことから“葉見ず花見ず”とも言われる。また三倍体であるため種子を付けず球根で増える。
稲作伝来とともに中国から日本に伝わった帰化植物と考えられている。田んぼの畦や堤防などに群生することが多い。かつては飢饉の際に球根を毒抜きをして食用にしてたこともあると言われている。
毒性があることや血のような赤い花から不吉さを連想させ縁起の悪い花とされていたことから、日本では園芸品種として親しまれなかったが、その美しい姿や栽培容易なことからガーデニングで楽しむ人も増えてきた。ヒガンバナも含めヒガンバナ属の園芸品種をまとめてリコリスと呼ぶ。

ヒガンバナ科ヒガンバナ属の仲間

ヒガンバナ(Lycoris radiata)

キツネノカミソリ(Lycoris sanguinea)

ショウキズイセン(別名ショウキランLycoris traubi)

ナツズイセン(Lycoris squamigera)

※他にも多くの園芸品種があります。

2018/03/29